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読書家失格

大人になってから思ったこと。
それは
自分の、本の読み方が年々雑になってきているということ・・・。
 
 
 
 
 
 
 
どういう風に雑かというと、
読む速度が速いわけでもないくせに三冊まとめ買いをし、そのうちの一冊目を読み始めたかと思えば二冊目が気になり、二冊目を読んでる途中で気分がかわり三冊目に行くかと思いきやせっかく買ったそれは放置してこの前買ったあの小説を思い出し、その小説を読み始めるもあれ?これなら昔似たようなの読みたくて買ったのあるぞとそれに飛び、なんだかおんなじような作風に飽きて違う毛色の作家を物色し、活字に飽きて漫画を読み、違うぞ自分が今求めているのは写真集だ、いや図鑑か?ああ、ここでそろそろ小説が恋しいな、でもその前にあの作者がいってたこれが気になるからそれについての関連書をAmazonでポチ・・・わーい明後日には着くぞー!
というかんじで本棚の中身はどんどん増えます
スペースはどんどんなくなります
上の行為を繰り返しているというのもあるけれど、そのときの読みたいものの気分というのもあって
出かけるときの電車で好きすぎる作品に集中して乗り過ごすわけにもいかんし
まちあわせのカフェで興奮してやって来た相手をビビらすわけにもいかんし
なんだか嫌なことがあった時にこんなのほほんとしたの読んでらんねーし
あーでもそろそろ暗い話ばっか読んでる自分きもいなさわやかなの読みたい。
とかいろいろあるわけで・・・
もうあとちょっとでおわるというところまで読んでおいてタイミングを失い、他に行ってしまうこともしばしば
結果〝一冊読みきる〟ペースがもの凄く遅くなります。
それでも昔はちゃんと一冊一冊丁寧に読んでいたわけで
ちゃんと一冊読み終わって感動してから次に行っていたわけで
高校や中学の時なんかは、そりゃ自由になるお金が限られていたので(別に今も限られてるけど・・・)
欲しいものをかなり精査してから購入していたからか?
いや、単純に時間が有り余って暇だったから一冊に集中できたのか?
と、いろいろ考えてみたがなんだかどの理由もちがう気がする
もっとひどいのは〝好きなものは後にとっておく〟というこの場合なんの意味もないスキルが発動し
読みたいなら早く読みゃいいのに、好きな作家ほど後回しになります
なので「あの作家大好きなんです!!」とかいうわりには本数読んでなかったり
かと思えば手だけだしてたりするので
「ああそれ知ってる・・・読みかけだけど。」ってことが非常に多いです。
だから初対面の人に『どんな感じのを読むんですか?』とか
『どんな作家が好きなんですか?』とか聞かれるとひとりで困って
『いろいろ・・・』とお茶を濁したようなことしか答えられずせっかく質問してくれたひとに
『あれ・・・あんた今読書が趣味やゆーたやないか・・・』
となんだかよくわからん印象をあたえてしまうわけです。
もはや最近の自分は本を読むために買っているのやら買うために読んでいるのやら
もっと昔みたいに一冊一冊に集中したいのに、これではもっぱらつまみ食いならぬ
〝つまみ読み〟ばかり・・・
昔、大学の先生が「本は、ちゃんと読んでその内容を覚えてるぐらいじゃないと読んだとはいえないんだよ!」
と言っていたのを思い出しました・・・
そうですね・・・
そのお言葉、けっこう肝に銘じてはおります・・・
しかしこの癖はAmazonと魅力的な本屋が街に存在する限りもうなおりそうにはありません